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自分の作った曲を演奏して他人に使用料を払う人がいるとしたら、どう思いますか?

これはあり得る話であり有名なロックグループ、ザ・ビートルズに関する実話です。

そして、亡くなったスーパースター、マイケル・ジャクソンにも関係する話です。そして友情がある日突然崩れた話でもあります。

 

ザ・ビートルズとマイケル・ジャクソンの接点

ことの発端は、1963年のノーザン・ソングス社の設立です。

もともとビートルズの楽曲を管理する音楽出版会社として設立された同社でした。それまでも交流のあった音楽出版会社であるディック・ジェイムズ・ミュージック (DJM)社との合弁会社として設立しました。

DJM社の音楽ビジネスに関するノウハウを有効利用するはずでしたが、簡単に乗っ取られてしまいます。

これは最初から議決権の51パーセントを持っていたDJM社の戦略にまんまと乗せられた結果です。

 

その後、DJM社からノーザン・ソングス社の株式を購入した別の企業(ATV社)の株式を購入したのが「マイケル・ジャクソン」という流れです。

ビートルズの楽曲2つだけの権利が全く別の企業に移動しています。これはビートルズのマネージャーが、ノーザン・ソングス社設立前の時期に2曲の管理をDJM社に依頼したためです。

どちらにしても、元メンバーのポール・マッカートニーは自分の作った曲を使用するたびに、著作権使用料を自分とは何の関係もない企業に支払う必要があります。

 

ザ・ビートルズの音楽は誰のもの?

元メンバーのポール・マッカートニーは、ATV社の株式が売りに出された際には自分で購入するつもりでした。

ところがマイケル・ジャクソン側が提示した魅力的な条件には勝てなかったようです。他にもオノ・ヨーコ氏(ジョン・レノンの未亡人)なども参加した争奪戦は、4800万ドル(当時のレートで、約47億円)を提示したマイケルの勝利に終わりました。

現在ではソニーATVミュージックパブリッシング社が権利を管理しています。

 

死亡する前まで、マイケルは株主としての配当を受け取っていたようです。

現在ではビートルズの楽曲の価値は15億ドル(約1700億円)と評価されています。一時的には感情的になっていたポールですが、現在でも諦めていないようです。

それは米国の法律では1978年より以前に書かれた曲の権利は、一定期間が経過すると作者に戻ってくると規定されているからです。

法改正がない限り、2026年までにはヒット曲の大部分の権利がポールの元へ戻ってくることになります。

 

ザ・ビートルズの音楽は永遠

1983年には一緒に制作した曲がヒットしたことがあるように、仲の良かったマイケルとポールでした。

しかし自分の作品を横取りされたことで、ポールはかなり頭にきていたようです。それほど自分の作った作品に対する愛着は特別なものです。

 

ただしマイケルに楽曲の権利へ投資する旨味を教えたのがポールという話もあります。

友人の話を本気にしたら仲が悪くなってしまったとしたら、マイケルが気の毒にも思えます。

マイケルにとってもビートルズは特別な存在だからこそ、当時としては破格の金額で購入したと予想されます。

一体なぜ?ザ・ビートルズとマイケル・ジャクソンに接点あり。

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