楽器には特有の輝きがあります。それはその楽器が誕生して以来多数のアーティストに愛用されてきたというプライドの輝きかも知れません。

そのなかにはアーティストが創りだした新しいタイプの楽器もあります。

現在でも多数のアーティストと一緒になって名作、名演奏を創り出しているレスポールギターを紹介します。

 

レス・ポールはギターのサラブレッド?

現在ではエレキギターのモデルとして高い人気をほこっているレスポールタイプのギターを最初にギブソン社と共同で開発した米国のギタリストが「レス・ポール(本名 レスター・ウィリアム・ポルスファス)」です。

すでに1930年代にはプロとして活動していた彼は、単に演奏するだけではありませんでした。

 

音楽活動と平行して新しいタイプのギターを考案したり、自宅に録音スタジを建設して新しい録音機材を発明したりという発明家としての一面も持っていました。

現在では当たり前になっている多重録音用の機材やディレイマシンの原型となるモデルなども、すでに製作していたそうです。

このときに開発した新しいタイプのエレキギターが、現在では一般的になっている中に空洞がないモデル(ソリッドボディ)の原型とも言えるものでした。

レス・ポールはギタリストで発明家

角材に音を拾うピックアップを搭載した新しいタイプのエレキギターも、最初は持ち込んだギブソン社では相手にしてもらえませんでした。

その後夫婦で音楽活動をして全米一位になる大ヒットまで獲得した後で、ギブソン社から彼の名前を冠した当社初のソリッドギターが販売されました。

これが現在でも大人気のエレキギター「レスポール」の誕生です。ところがロックアーティストが登場する前の時代には、このレスポールタイプのギターは人気を獲得できませんでした。

音が太く力強いところが逆に不評でした。おまけにかなりの重さがあるギターですから、長時間の演奏には向いていません。

 

ギブソン社では不人気のモデルということもあり、発売から10年程度で製造を中止してしまいます。

その後レスポールギターの復権は1968年まで待つことになります。ちょうどその頃に人気が爆発していたハードロック系のアーティストの多くが、製造中止になったレスポールギターを使って演奏をするようになったことが契機となりました。

当然のように製造が再開され、その後も多数のロック系アーティストが愛用しているレスポールギターです。

 

レス・ポール、現在でも愛用されています。

2009年の8月に94歳でなくなったレス・ポールですが、その晩年は恵まれていたようです。

それは1995年から亡くなった2009年まで、毎週月曜日にはニューヨークのジャズ・クラブでライブを行っていたからです。

この「レス・ポールナイト」と呼ばれていたライブには、現役の有名ミュージシャンが何度も飛び入り参加していました。

 

もちろんその中にはレスポールギターを愛用しているギタリストも混ざっていました。例えばディッキー・ベッツ(ゴールドトップ・タイプを使用)スラッシュ(スタンダード・タイプを使用)などといったギタリストが参加しています。

1988年にはロックの殿堂入りを果たしました。そして発明家としても高い評価を受けることによって、発明家の殿堂にも入っている唯一のミュージシャンとなっています。

レス・ポール、偉大なギタリストであり発明家

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